デイサービスはベッドのない第三の住まいともいわれています。 自宅で、地域で生きつづけられるからです。
施設に入ると終わってしまいます。 弱っても死ねない長生きが本当におめでたいでしょうか?
少年犯罪が大きく取り上げられております。 沖縄では、中学生が友達に殺され、長崎では、中学1年生が幼児を殺害するという痛ましい事件が起きました。
専門家がいろいろと心理・病理の面からあるいは、家庭教育の面から意見を述べております。
それぞれに傾聴すべき意見が多いと思いますが、私はもう一つ重要な視点があると思っております。
それは地域社会の規範力が崩れているのではないかということです。
簡単に言えば、顔見知りが少なくなっているということです。
大都会の団地・マンション生活に象徴されるように、住んでいる地域でお互いの名前と顔を知っている人が少ないということが起きています。
家庭や学校の中だけで、子供の行動を規制したり、教育をしたりすることは、容易なことではないと思います。
社会もその一端を担わなければならないと思います。
増え続ける高齢者介護の問題に就いても同じことが言えると考えています。 施設や介護事業者だけでできる介護には限界があります。
旅先では、顔見知りがいないから、「旅の恥はかき捨て」られるのでしょう。 自分の住んでいる地域に顔見知りが少なければ、住んでいるところと旅先とに差はありません。 自分の住んでいる地域の中ですら、「旅の恥はかき捨て」的な行動が見られるのは少年たちだけの問題とはいえなくなると思います。
人間のかかわりあいを疎外する傾向を打ち破り、地域に住む人々が顔見知りになる必要があるのではないでしょうか。
顔見知りが多いほど、人の行動は常識的になる、礼儀・作法、道徳が生まれてくるという、人間社会の原則にもどること、つまり地域の規範力を呼び戻す必要があると思います。 そうすることにより、青少年の育成も高齢者の介護もスムーズに動くのではないかと思います。
私たちは、高齢者が施設に移ることなく、可能な限り長く住み慣れた地域で住み続けつつ、ベッドのない第三の住まいに多くの高齢者が集い、いつまでも地域の中で暮らしていくことを願っています。
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